予防歯科・定期検診の重要性
むし歯や歯周病の予防や早期発見のために
歯の病気は予防が非常に大切で、さらに早期発見により痛みなく治療することが可能です。特にむし歯や歯周病は初期段階では自覚症状がないためきづきにくい病気です。歯科医による定期的なチェックと予防処置を行うことで、病気の早期発見や将来的なリスクの予測、そして病気を未然に防ぐ処置と、病気にかかりにくいお口の環境を作ることが可能となります。
定期的な処置とは言いますが、3か月に1回通院される方がほとんどです。
お口の中が健康な方ですと1年に1回です。期間に関しては患者様のお口の健康上によりますが、過去にむし歯や歯周病を発症した方で、だいたい3か月に1回となります。また、「むし歯や歯周病が進行するのを防ぐ予防治療」は保険適用されますので、保険証は忘れずにご持参ください。
検診結果に応じた予防方法をアドバイス
検診結果に応じて、患者様に必要な予防方法をアドバイスいたします。例えば歯ブラシやフロスの使い方、磨き残しの多い部位の説明をします。またむし歯や歯周病が見つかった場合は、その場で治療します。その際にも原因と今後の予防方法をご案内します。
予防歯科の内容
治療・検診の流れ
病気がない限り、おおよそ30~40分ほどの治療時間で終了します。その間に歯科医師・歯科衛生士が以下のようなことを行っています。
Step.1
お口の検査・治療後の経過観察
お口の健康状態のチェックです。
視診でむし歯の検査や、歯周ポケットの深さをチェックし歯ぐきの状態を診察します。必要に応じてレントゲンを撮ることもあります。
Step.2
歯石や着色の除去、フッ素塗布
除去・クリーニングを行います。
歯についた歯石を機械で取り除いてから、歯の着色汚れを落とします。汚れにくくするため、表面をツルツルに磨き上げ、仕上げにフッ素を塗布します。
Step.3
ケアの指導
普段ご自宅でされているケアの方法をアドバイスします。歯ブラシや歯間ブラシの当て方や、磨き残しから傾向を確認し、より効果的な磨き方やケアの方法をお伝えします。
フッ素が歯垢(プラーク)に入り、歯を溶かす酸が作られるのをおさえます。
検診内容(予防処置・ケア指導)について
歯科の定期検診では予防処置やケア指導がメインとなりますので、ほとんど痛みのない治療になります。ここでは予防処置・ケア指導についてご紹介します。
スケーリング
「歯石」を取り除く処置をスケーリングと言います。歯周ポケットの中に隠れている歯石も取り除いてしまいます。歯石の中には病原菌などのたくさんの細菌が含まれているので、歯石除去は歯周病の治療と予防になります。歯石は歯ブラシでは取れないため、定期的な歯石除去をおすすめいたします。
PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)
PMTCとは専用の器具を使った歯のクリーニングのことです。歯磨きで磨き残してしまった歯垢を、器具を使って徹底的に落とし、再付着を防ぐため表面をツルツルに磨き上げます。痛みはなく、口臭予防や着色汚れの改善にも有効です。
フッ素塗布
歯質を強化する効果がある「フッ素」を歯の表面に塗ります。お子様の歯にはもちろん、大人の歯にも効果的で、継続的な処置をすることで高い効果が期待できます。
ブラッシング指導
お口の中の環境は全員異なりますので、一人ひとりのお口にあわせたブラッシングが必要です。当院では歯磨きがキチンとできているかをチェック、磨き残しから傾向を確認し、より効果的な磨き方をご指導いたします。